社会にどんな貢献をしていくのかを問い続けることが「風土改革」

当社の創業者・柴田昌治がお客様とともに風土改革の取組みを始めたのは、今から25年前、1986年のことでした。同年を調べてみると、ソ連・チェルノブイリ原子力発電所の爆発事故、NASAのスペースシャトル「チャレンジャー」が打上げ後に爆発、日本では伊豆大島の三原山が噴火するなど、多くの衝撃的なニュースがありました。「激変・激動」のきっかけとなる出来事はいつの時代にも起き、社会も、企業も、個人も、つねにそれを乗り越え必死に歩んできたのだということに、改めて気づかされます。

この25年、激動する社会のなかでお客様とともに変革の実践を通じて歩みながら、私たちスコラ・コンサルトが目指してきたのは、「主体的意思で未来を明るくする風土改革」という姿です。

 

ここで言う「明るい未来」は、自分達の意思で決めた未来にどれだけ近づいているかを仕事の日常で実感できる姿をイメージしています。たとえば、「何をすればいいのかがわかる」「自分達も、やればできる」「好ましい方向へ少しでも進んでいる」「縮こまらずにのびのび考え、動けている」といった実感を、社員一人ひとりが持つことができている姿です。

厳しい経営環境のもと、「会社の方向性が見えない」「将来が不安だ」という漠然とした不安の声が聞かれる企業もあるでしょう。けれど、自らの未来は、誰かが教えてくれる、創ってくれるものではありません。何かに依存している状態では、漠然とした不安はつねにつきまといます。

組織の外側、社会やお客様に目を向け、自分達の強みをみつけ、磨き、それで貢献しようという努力を続けていくこと。その結果からお客様の支持をいただき、業績をつくっていく手応えを得ること。その実感が、明るい未来を創っていく原動力になるのではないでしょうか。

人は本来、「貢献したい」「成長したい」という欲求を持っています。この欲求を日常の仕事の中で開花させていくことは、変化への対応力と成長プロセスの持続性をも高めていきます。組織の内側にあるネガティブな問題を解決するだけでは、未来への道は切り拓けないのだと思うのです。

人として、そして組織体として社会の中の一員であり、この社会にどんな貢献をしていくのかを思考錯誤しながらも問い続けることが「風土改革」であると、私たちは考えています。

明るい未来を主体的な意思で創り上げていく

来たる2012年、「明るい未来を主体的な意思で創り上げていく」という風土改革のめざす姿にもっと近づいていくために、皆様と学び、考え合うテーマや場を新たにご提供していく予定です。自社・自組織の未来の完成形を正しく予測することは、誰にもできません。

だからこそ、互いに考え合い明るい未来への選択肢を増やしていくこと。そこから自分達で意思を持って決めて進む、という道のりを伴走することで、私たちはお客様のビジネスの成長に貢献していきます。どうぞ、ご期待ください。

今年一年間、ともに歩んでくださった多くの皆様に心より感謝の気持ちをお伝えし、本年のご挨拶に代えさせていただきます。来年も、よろしくお願いいたします。