こんなふるまいや習慣で、
社員をムダに働かせていませんか?

〈部下の仕事を増やす役員の言動〉
あるあるチェックリスト

30点以上だったら、まず「働かせ方」の見直し・改革を! ひんぱんにある
(4点)
たまにある
(3点)
ほとんどない
(2点)
まったくない
(1点)
1 部長会議などで、「そういえば、あれ、どうなってる?」と、
議題とあまり関係のないことを突然質問される。
2 何も言われなくても資料がさっと出てくることを、
「気が利く」「できる」と評価している。
3 「私は聞いていない」が口ぐせなので、
個別の根回しが必須になっている。
4 「もっと具体的な情報がないとわからない」
「資料がわかりにくい」と、やたらに詳細資料を求められる。
5 中身よりも、資料の出来栄えやプレゼンの巧拙など、
枝葉末節を指摘される。
6 「過去の数字(データ)を洗い出してみろ」
「費用対効果は?」と、根拠を追及される。
7 「失敗は、とにかくあってはならない」(失敗は許されない)」
「どこ(部門)の責任か?」を問われる。
8 ミスやトラブルが起こると、再発防止のために“事実・実態”から原因を探り、衆知を集めるのではなく、自部門、自論の正当性を担保する情報を集めようとする。
9 直接は聞くことをしないが、
つねに社長や上長の意向を忖度(そんたく)する。
10 役員同士の意見が相反していても表面的には合意する。
稟議書を回す際、「俺は納得してないけどね」と言って、
押印する。
合計

その結果、部下の仕事は・・・

  1. 「もしかしたら聞かれるかもしれない」ことを想定して資料をあれこれ準備する。
    会議の前には担当者が部長に細かく説明する
  2. いつも上司対策のために入念な資料づくりをする。
  3. 事前説明、根回しなどに時間をかける。会議に説明要員として駆り出される。代理出席を求められる。
  4. 情報収集、詳細な資料づくりにエネルギーを使う。資料枚数も増えていく。
  5. 上司の好みに合わせて資料をつくる。
    カラーやグラフなど、本質とあまり関係のない見栄えの良い資料が社内基準となる。
  6. 指示の意図や目的が不明確なため、それらしき数字(データ)をとりあえず調べ上げる。
    目的に対する効果よりも、インプットに対するアウトプットをつじつま合わせで考える。
  7. ミスが起きると膨大な作業と責任が発生するため、それを認めて、ミスから学ぶ姿勢はなくなる。
    ミスを恐れて保守的に、過剰に防衛的になり、うまくいっている報告やそのための資料を作成する。
    ミスが起こっても隠す、自部門内での対応で終わらせる。あちこちの部署で同じようなことが起こる。
  8. 目先の鎮静化をはかるため、実態から乖離した表向きの対策が次々と課せられ、対応する現場の仕事は複雑・煩雑になる。負担感が増すことで規則やルールが守られないため、現場では問題が再発し、また対策が打たれることになる。
  9. 部下は上の意向の「的当て」に考える時間を割き、意に沿うような資料づくり、対応をしようとする。
  10. 根回し、説明、調整仕事に時間をかける。妥協点、落とし所を探るために工数をかけても結局、あるべき姿にならない。
    決めても魂が入らず、実行されない。

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