この夏に見かけた小学3年生の「ひとり旅」(本人いわく)。といっても、近隣のバスを4つぐらい乗り継いで出発地のバス停に戻る、という乗車3時間ぐらいの安全コースです。その少年はクルマに乗るのも見るのも大好きで、バスの路線図を見ては一人で“旅”に出て、いろんなルートを巡るのが楽しみのよう。……と、そんなことを私が知ったのは、同じバスに乗っていて、少年の話が聞こえてきたからです。
少年のひとり旅には話し相手がいました。きっかけはわかりませんが、後ろの席にいる年配者のほうを振り向いては、バスのこと、目に入る車や沿道にある自動車関連の施設のことなど話しています。一人で楽しむだけではなく、他の人と分かち合う楽しさも幼くして知っている。小学3年生の小さな旅は、自分で始めた社会体験でもあります。ずっとそのプチジャーニーが続けばいいなと思いつつ、しばし社会の見守り役の気分になりました。 |