上野動物園に残っていた最後のパンダが今日の飛行機で中国へ帰ります。先週末は別れを惜しむ人たちが抽選で最後の観覧をしました。さみしいけれど、日本で長期にわたって絶滅危惧種パンダの繁殖のお手伝いができ、日本生まれのパンダを元気な姿で生息地のある祖国へ還せることは動物園関係者にとって誇れることでしょう。
同じ週末、1月24日はスコラ・コンサルトの創立記念日、会社は1986年の創業以来ちょうど40周年を迎えました。当時、創業者の柴田昌治がホロニック経営という考え方に出会い、もしかしたら企業社会にも自分のような“自分らしく生きたい人間の居場所があるかもしれない”と、先の見えない道を歩き始めたことが事業の最初の一滴です。
「人間らしさ」と「日本らしさ」を良くも悪くもありのままに認めつつ、その特質や可能性がいきいきと花開き結実する企業や社会にしたい。初期の頃はビジネスといっても、人間・柴田の核があるだけの原始スープ状態でしたが、多くの企業人との出会いに学び、光を感じたり雷に打たれたりしてエネルギーや意味を強めながら風土改革事業の中身と形ができ上ってきました。 結果を出すことに確実を期す工程設計とは違い、人(実行者)が関わる不安定で複雑なプロセスに直接アプローチする──こうした角度からの物事の進め方と環境のデザインは、スコラ・コンサルトの組織化にも、企業支援の方法にも共通しています。
ただし、プロセス重視の実践的なアプローチは、まだまだ企業社会の中では希少種。今これからの時代にこそフィットする考え方・やり方として、ようやく受け入れられる土壌ができつつあるのではないかと期待しています。
|
今号のコラムでは、2016年に柴田昌治が企業向けにまとめた「プロセスデザイン」に関する原稿をご紹介します。 |