「一見できる人、でも実はさばくのが得意な人」がイノベーションの妨げになり、
コンプライアンス問題が発生する土壌をつくって日本企業を衰退させている。

考える力を低下させる組織と、それに適応して頑張るミドルが陥りやすいワナとは? よりよい未来に向けて働き方を改革したい中間管理職に必読の書です。

大量の仕事に忙殺され、「目の前の課題をいかに処理するか」ばかり考えている。短期的な業績はあげているので出世はしていくが、新しいことを「考える力」や変化に対応する「精神の柔軟性」はじわじわと減退。ある日ふと気づけば、会社の足を引っ張り、心ある人たちから「あの人は抵抗勢力だ」と後ろ指を指される存在になっている……。

こうした「できる人」が増えると、企業のイノベーションを起こす力や変革力は衰退していく。主力事業が右肩下がりになりビジネスモデルの転換が不可欠になったときなども、「できる人」ばかりの会社ではその転換がうまくいかない。これは多くの日本企業で今まさに起こっていることである。

30年にわたって多数の会社の組織風土改革を支援してきた著者が、「考えない社員」を生み出す常識のワナと、そこからの脱却法を紹介。