スコラ・コンサルトのこの1年は、節目となるような出来事や新しい試み、そして挑戦を続けてきた取り組みのステップアップなど、いろいろな変化がありました。

2017年、酉(とり)年も残りわずかになりました。

酉年には、「何か新しく物事に挑戦するには良い年」と言われる縁起もあるようですが、皆さまにとってはどのような1年だったでしょうか?

2017年を振り返って

3月には、私たちが思い描いてきたコミュニケーション空間を実現する緑豊かで開放感ある新オフィスへの移転。そして、2年目を迎えた社内ラボの「エンジニアLink」がネットワークメンバー100人を集めた大交流会を開催。
https://www.facebook.com/engineerlink/posts/1349383098459077

4月には、組織の働き方の文化を内側から支援する初の試みとして、経営の新機能「CCO(チーフカルチャーオフィサー)」を担うプロセスデザイナーを企業に派遣。
https://www.scholar.co.jp/column/id=3190

8月は、プロセスデザインの世界観とビジネスのスタンスを表現した新しいロゴマークへの変更。

9月には、息長く中堅中小オーナー企業の支援を続けてきたチームによる「オーナー企業ソリューションズ」サイトのオープン。
http://keieisha.com/

10月は、普遍的なコミュニケーションのあり方をAIというテクノロジーで追求する新サービス「DIA diver」の立ち上げ。

11月は、プロセスデザインの技術を全員で棚卸し・共有、強化するための技術合宿を実施。
https://www.facebook.com/scholar.consult/posts/1773951806232180

そして、ひき続き来年度に向けても、さまざまな試みを実現するべく準備を進めているところです。と、こういう出来事だけを取り上げると、チャレンジングで面白そうな会社だなぁと思われるかもしれませんが、その裏には、また違った一面が存在しています。

フラット組織ゆえの問題

スコラ・コンサルトは、今でこそ時代のトレンドになりつつある、オープンでヒエラルキーのない完全フラットな全員経営のスタイルを、創業以来30年間ずっと続けてきました。最近では、社員のよりよい働き方や創造的なワークスタイルを求めてフラット型の組織をめざす会社も出てきています。

おそらく、社員の高度な自主性、個人の行動と全体性との兼ね合い、そんな問題にどう向き合えばいいか、頭を悩まされているのではないでしょうか。結局、トップがすべてを決めなければならない・・なんてことになっている会社も多いと思います。管理に縛られないオープンな組織というのは、のびのびとして自由度が高い半面、社員一人ひとりに高度な自律性が求められる、ある意味では“しんどい”組織です。

たとえば、組織に生じるさまざまな課題は誰も解決してくれません。もし何とかしたいと思えば、そう思った人が自らの問題としてとらえ、自ら解決するしかありません。そこには、自分の会社の経営に自らコミットする意思や責任が求められます。

また、意思決定は誰がどうするのか?
社員一人ひとりの判断の尊重と全体最適とのバランスはどうか?

フラット組織ゆえに、そんな問題が常につきまといます。事実、私たちもこの30年間、フラット組織を運営しながら、社員の自立、意思決定のあり方、全体と部分の満足バランスにおける最適を模索して、振り子のように揺れ続けてきました。

2018年に向けて

2018年は戌年。戌年には「新しい生命へのバトンタッチ」という意味もあるようです。これからの時代、シンギュラリティという変化の爆発点に向かって、想像もしなかったような変化が次々と起こり、新しい環境が毎年のように出現するでしょう。そのなかで、働く人々と組織はどうあるべきなのか、そして、自分たちの組織はどうあるべきなのか。その大きな命題に向き合い続けてきた私たちだからこそ、また新たな時代の組織のかたちを求めて新しい答えを探す旅に出る、そんな1年でありたいと考えています。

来年も変わらぬおつきあいをどうぞよろしくお願いいたします。