「木を見て森を見ず」の言葉がなんとなく浮かんだのは、まだ若い頃に知人から頼まれて、九星気学と血液型をクロスした占いのデータ原稿をつくった時のこと。人間は生きものだから必ず好不調の波がある。何をやっても裏目に出るような時に焦って挽回しようとしてもバイオリズムには逆らえない。そんなことを感じ、人には多種多様なタイプがあることに加え、どのタイプにも等しく浮き沈みの波があって一定ではない、という見方のようなものが腹に残った経験でした。
これが「木を見たり森を見たり」に変わったのは、スコラ・コンサルトの「プロセスをみる感覚」に馴染んでからでしょうか。プロセスデザイナーは常に一人ひとりの話を聞いて理解しようとする一方で、個人に影響している組織の環境や全体としての雰囲気など、目に見えないものを見ています。ちょうど1本の木を注視しながら連関する生態系を眺めているような感覚です。この生態的なプロセスの見方があるからこそ、人をめぐっては育てる土壌のほうが気になるのです。
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今号のコラムは、柴田昌治noteのブログから前号の続きをお送りします。