伝える側が意識したいこと

伝える側が意識を変えたことで起こった変化

「今まではたまに話をしても、正論を言われてまともに話す気になれなかったけれど、先日自分の伝え方もまずいかなと思って整理して話したら、初めて部長がきちんと受け止めてくれた」 某大手電器メーカーの設計技術者であるAさんが、経営企画部の部長とのやりとりについて嬉しそうに語ってくれました。

「教えてほしい」「相談したい」といった姿勢で相手の立場に配慮する

社内で立場を越えて「下から上」へ自分の意思を伝えるのは本当に難しい。確かに、人の話を聞かないという聞く側の問題は大きいのですが、伝える側にも問題がありそうです。
つい力が入って相手を攻撃してしまったり、愚痴や不平不満に終始したり、言いたいことの半分も表現できなかったり。
いずれにしろ、はたから見ていても分かるほどの「勝負をつける」「説得する」という姿勢では、相手の防御網を強固にしてしまうだけでうまく伝わらないようです。逆説的ですが、立場を超えるには「教えてほしい」「相談したい」といった姿勢で相手の立場に配慮することが必要なのかもしれません。

それでも自分の上司が理解してくれなかったら? そのときは、別の上の人を探しましょう。