風土改革の捉えられ方

でも、「どう対処すればよいのか?」ということになると、「風土・体質の問題だから、どうしようもない」というように、そこから先は判断停止してしまうことが多く、風土・体質は組織の根底に存在する手の及ばない原因として捉えられることがほとんどです。

風土改革の必要性を感じていても、「どこから手をつければいいのか?」といった戸惑いや「どうせ変えられない」という諦めによって、一歩が踏み出せない企業がまだまだ多いことも事実です。
いったい、風土を変えるためには何に手をつけなくてはいけないのでしょうか?

組織風土はその組織のあり方に大きく影響されている

当たり前のことですが、風土と組織(=組織の目的、個、個と個の関係性、マネジメントの4要素)とを切り離して考えることはできません。組織があって、そこにその組織特有の風土が形成されています。つまり、組織風土は、その組織のあり方に大きく影響されているのです。
したがって、組織のあり方に手を加えることによって、実体がつかみづらく直接変えることが困難な「風土」に新たな影響を及ぼし、変えていくことも可能になります。

目に見えない風土をどう変えていくのか――。
私たちが長年多くの企業変革を支援してきた実践知をもとに、この6月に開催する〈企業風土改革シンポジウム2005〉では、風土改革のフレームとメカニズムをわかりやすくご説明する予定です。
ご興味のある方はぜひご参加ください。