参加者の声1(蝦名奏子さん)
TOPPAN株式会社 情報コミュニケーション事業本部の蝦名奏子さんは、2024年5月の第96回に参加した。
蝦名さんは自治体が主催する主に小学4年生以上のお子様とその保護者に向けた「メタバース教室」など、公共・民間問わずさまざまなイベントプロモーションの企画・制作・運営を担当している。
蝦名さんはコロナ禍の直前に産休・育休に入り、2023年の職場復帰から1年後にプログラムへ参加した。
「産休と育休から戻ったら浦島太郎状態になっていました。オンライン会議が当たり前になり、所属部署も名称変更があり、職場では聞き覚えのないビジネス用語が飛び交っている。研修のお話があったときは、業務が忙しくて正直『余裕ない』と思いました。ただ、上司に『忙しいのはみんな一緒だけど、参加できたら役立つ研修になると思うよ』と助言いただき参加しました」
オンラインによる研修は、1日目と2日目の間に1日空いていた。ただ、研修期間中も通常業務のメールや電話はくるので、中日も慌ただしいことには変わりなかった。
「でも、事前課題も含めて研修はおもしろかったです。一方通行の講義ではなく、お互いのことを知り合いながら、みんなでディスカッションを深めていく1日目はあっという間でした。とくに、提供価値とコンピタンスの視点から、自分たちの業務を再定義していくプロセスは新鮮でした。気づいた点としては、普段から平易でひらいた言葉づかいを心がけているつもりでしたが、自部門では齟齬なく使われる言葉や用語も、異なる領域の専門性をもつ他のメンバーにはニュアンスが異なって伝わらない、もしくはまったく意味が通じないという場面があることでした。自分の考えを伝えたいときはもちろん、相手の考えを引き出したいときにも、互いに『臆せず伝える』ということができるように、気をつけなければいけないなと反省しました」

2日目に新規事業のアイデアを出すとき、蝦名さんは「ファボケーション」というキーワードを思いついてメモを描いた。そこまでの議論から、メンバーそれぞれに没頭している趣味があり、またそれを楽しむためにアクティブに活動しているという共通の特徴が見えてきたことをヒントとした。
「その日の朝のニュースで、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた“ワーケーション”について説明していたことを思い出しました。『ファボケーション』は、推し活市場の盛り上がりを意識してfavorite(好き)とバケーションを組み合わせた造語です」

ところが、メモを描いたところで、保育園から子どもが熱を出したと呼び出しの連絡が入った。蝦名さんは、チームのメンバーとメモを共有し、すぐに保育園に向かった。パソコンの前に戻ったのは、成果発表が終わる頃。
「私のラフなメモから、みんなが検討事項を積み上げて、現実的な事業プランにまで具現化してくれていたので驚きましたし、うれしかったです。途中のプロセスを体験できなかったのは残念でしたが、すごい!と感動しました」
■当日の研修資料







情報コミュニケーション事業本部
ビジネストランスフォーメーションセンター
エクスペリエンスデザイン第二本部
イベントプロデュース部2T
2024年5月の第96回に参加。