◎参加者の声3(橋本砂優美さん)
TOPPANコスモ株式会社 流通営業本部の橋本砂優美さんは、2024年7月の第98回に参加した。
橋本さんは、環境に配慮したパッケージ提案をメインとした資材調達を担当している。
「この研修で最も考えたのは『自分が誰目線で普段考えているか』ということです。BtoBで資材調達を担当していると、毎日『とにかく今日も無事に納品できてよかった』と思います。でもその先にはBtoCで、われわれが納品した資材を用いたパッケージに包まれた商品を受け取るお客さまがいる。《機能価値》《経験・情緒価値》と分けて考えると、見た目がかわいい包装であることも大切になる。日々の業務に流されると忘れがちなことに気づかされました」
橋本さんのチームは、研修2日目にフードロス問題に対応するスマホのアプリを提案した。食ロスマッチングアプリ「街×フードリンク」だ。
街の飲食店やスーパー、個人商店を対象に、廃棄対象の食品や食材のシェアリングを提供する。アプリで検索、注文ができ、店舗で商品を受け取る。TOPPANのパウチ等の包材を各店舗に配布し、鮮度が高い状態で提供するというもの。
橋本さんは、ビジネスケースづくりチームで価値の金額換算を担当した。
「金額換算について、チーム内で意見がぶつかることはあまりありませんでした。ただ、計算の前提となる別チームの『ビジネス骨子づくり』で変更が起こると、われわれのチームは影響を受けます。たとえばターゲットの設定で、街の飲食店(チェーン店)か個人商店かが異なるだけで、数百万円もの金額が違ってくる。他チームの話し合い状況、方向性をこまめにうかがいながら、同時進行で計算していかなければなりません。ディスカッションの難しさを感じました」