組織の変化に必要なエネルギー

新たなコトや変化は、チャレンジングな一部の人間が新たな行動を起こし、それが他のメンバーにも受け入れられながら、波及的に広がっていきます。その動きが会社全体の動きに広がっていくためには大きなエネルギーが必要です。しかし、「やらせる、やらされる」といったやり方では、そこまでのエネルギーを生み出せません。 「自分たちの組織は自分たちで進化させる」ということを基本とする組織開発では、組織メンバー一人ひとりが持つ内発的なエネルギーを引き出し、融合、増殖させながら、ありたい姿に向けてベクトル化していくことによって、大きな変化のダイナミズムを生み出していきます。

変化への内発的エネルギーを融合・増殖しベクトル化するコアネットワーク

コアネットワークとは、主体的に新たなコトを起こしたり現状を変えようとするメンバーのネットワークです。「2:6:2の法則」で言えば、最初の「2」のコアメンバーは、自ら積極的に行動を起こしますが、大きな組織の中でそれぞれが何のかかわりもなく散在している状態では、その影響力は部分限定的です。したがって、コアメンバーをネットワーク化し、それぞれが持つ内発的なエネルギーを融合、増殖させて、チャレンジや変化のターゲットにむけてベクトルを揃えていくことによって、突破力を最大化させていきます。

変化エネルギーを伝播させる

このコアネットワークは部分的に発生したイノベーションや変化の動きを敏感にとらえるセンシング機能と、その情報や動きをいち早く企業内に広げる伝播機能も果たします。

もともとコアメンバーは、イノベーティブなコトへの感度が高く、なにか新しいコトや良いものがあればそれらを取り入れようとする意欲も高いため、思いや情報の伝導性が高いということがあります。したがって、単に動きの事実情報だけでなく、その背景にある思いや意志といった内発的エネルギーも同時に伝播していきます。