新たな変化は部分から始まる

新しい動きや従来では考えられなかった変化は、部分から始まります。チャレンジングな一部の人間が新たな行動や変化を起こし、それが他のメンバーにも受け入れられながら、波及的に広がっていきます。

組織変化の運動論的経験則「2:6:2の法則」

企業風土改革に長年携わってきた私たちの経験則として「2:6:2の法則」というものがあります。組織全体で、新たな変化に積極的に参画する者が2割、自らは積極的に動かないが体制の変化を見て動くフォロワーが6割、変化に対して消極的なものが2割の分布になるというものです。

これはE・ロジャーズとG・ムーアの『イノベータ理論』における「イノベーション採用者のカテゴリ―分布」とほぼ一致しています。

部分的な動きを全体的な動きにつなぐ

自律的な変化の動きが起こりやすい組織内の環境や条件が整い始めると、最初の2割の層がまず新たなコトを起こし始めます。仲間同士や職場内、あるいは一部の階層でのミクロな変化の動きが、マネジメント層や周囲のメンバーのスポンサーシップを得て、ビジネスや仕事の仕方の新たな成功モデルやベストプラクティスとして、パイロットケースとなります。

新たな成功モデルは、それを直に見聞きしたり、変化を体感したりできるパリロットケースの周囲のメンバーには伝播しやすいのですが、自然な広がりに任せていては新たなチャレンジが2割の層のところに留まってしまい、大勢を占める残りの8割には何の変化も起こらないということはよくあることです。『イノベータ理論』でも言われている「キャズム(深い溝)」です。

このキャズムを超えて、部分の動きや変化を全体の動きにつなげていくには

1)コアネットワーク 2)変化情報流通のしかけ 3)スポンサーシップ構造

が必要です。