沈黙はやはり怖い

武石さん:第2期の原ちゃんが「沈黙チャレンジ」をやったという話は、興味深く聞きました。私も沈黙が怖いからついしゃべっちゃう。沈黙を通して本音を引き出せることがあると思ってもなかなかできない。新しい学びでした。

二瓶さん:逆にけっこう盛りあがっていると見えて、実は一部の人ばかりしゃべるモードになっていることはありますね。しゃべりたいのにしゃべれない人がいないかと気を配らないといけない。難しいですね。

嘉積さん:OSMの参加者とOCの関係って、ディズニーランドのキャストとゲストに近いんじゃないかと考えることがあります。OCは主役じゃないから目立ってはいけない。しかし、重要な役割を果たす。自然な感じで。僕はしゃべりだすと、どうもキャラが立ってしまうからいけません。あえて引いた立ち位置でいられたらベストかなと。出すぎないように、立ち位置を守るのはストレスですけどね。

武石さん:私は自分がうまくやることは意識しなくて、とにかく参加してくれた人が、終了後に最低でも「プラマイゼロ」のイメージを持ってくれたらいいかなと思っています。マイナスのイメージはもたせたくない。私自身が会社の研修などに「めんどくさい」と思うほうなので。
業務が忙しい人だと、どうしても時間が圧迫されて、初めからマイナスのイメージで参加するケースは少なくないでしょう。だから最後には「まあまあ、参加してよかった」とプラスに受けとめてもらえたら万々歳、最悪ゼロでもいいと。全員がマイナスでなければいいなという場をつくるようにしています。

佐野さん:せっかく参加してもらったのだから、話したいことはしっかり話してもらいたいですね。あとでフラストレーションになってしまうのはよくない。

二瓶さん:言いたいことを言ってもらうとか、楽しくっていうところが大切にしていきたいというところなんですけど、欲を言えば参加してるメンバー、ギザギザがあると思うんですけど、そこがなるべく線になるように、みんなが均等に発言できるというのはめざしたいと思います。

仕事に活かすOCの学び

嘉積さん:OSMが終わったあとの振り返りで、スコラさんから「あそこで深掘りしていったらもっとよくなりますよ」というアドバイスをもらったことがあって。僕がスルーしちゃったところで、まったく気づかなかった。指摘されたらハッとして納得できる。仕事のなかでも、重要なポイントをスルーしているかもしれないと気づかされました。
たとえば参加者が「最近こういうのにハマっています」と話したときに、すぐ次の話題に移るのではなく、「どんなふうに?」とか「きっかけは?」とか聞くことはあるんです。そこからまた話が広がる。このアドバイスは刺さりました。

二瓶さん:ファシリテートは得意じゃないし、これまでうまくやろうと思ってなかったんです。でもOCを経験して、意見を出してもらうって重要で難しいことですね。参加者に「もういいや、言わなくて」と思わせてはいけない。引き出すって大事ですね。

武石さん:去年、新入社員のOJT担当をやらせてもらったとき、OCで学んだことをフル活用しました。新人は先輩が相手だからいいたいことも我慢するって、絶対にあると思って。だから、何でもいえる環境を整えようと思いました。「ここ困ってない?」「本当に何でもいっていいからね」と繰り返して、ほぼ友達みたいな雰囲気になりました。ありがたいことに「武石さんがOJT担当で本当によかったです」と感謝されて、OCでの学びを活かせたと思いました。

佐野さん:仕事のミーティングは、議論すること、決めなければいけないことにフォーカスする。ファシリテートのやり方そのものは気にしない。だから、自分がもってるもので済ませてしまうことが多い。
OCではファシリテートに対してフィードバックを受ける。私はスコラの方から「さのちゃんは策士ですね」といわれてビックリしました。無意識にやってたのかもしれないけど、フィードバックを受けてから意識してやるとまた違ってくる。今後の仕事にも役立つなと思いました。

さまざまな人にOC経験を

武石さん:もう5年もつづいたのに、「ここは何をするところなの?」とか「聞いたことあります」とかいわれるので、もっと認知度を高める必要はありますね。目的や内容を知ったうえで参加したほうが楽しいですから。

嘉積さん:そのためにも質の高さは求めたいですね。原ちゃんが話していたように、事業部内のいろんな人にコーディネーターをやってほしい。参加者とは経験値がまるで違います。全員が一度はコーディネーターを経験した状態で、次の年に誰がやろうかっていうレベルになれば、めちゃくちゃ盛りあがると思う。最高じゃないかなと個人的には思っています。

武石さん:これまではすべてオンライン開催でしたけど、対面でやったほうがいいテーマもあります。たとえば「趣味ガタリ」なんかは対面のほうがぐっと楽しくなる。ただ、みんなが集まれるわけではないから、対面が多数、リモートが少数というのもよくない。ハイブリッド開催の難しさです。

二瓶さん:業務にOSM活動がつながるところが増えるかもしれません。

佐野さん:まだつながってないところはつないでいきたい。そうなれば、また新しいコミュニケーションのかたちが見えてくると思います。

 

事業部で独自に取り組むオフサイトミーティング・コーディネーター(OC)育成と対話の風土づくり「元気な組織」をめざした5年間の軌跡はこちら